三重県認可の専門学校 厚生労働大臣指定の養成施設

伊勢リハ☆ブログ

顎関節症2

体のことを聞きました
顎関節症についての続きです。


ー顎関節症の原因は何でしょうか?

症状の原因として、「アゴを動かしたときに雑音がする」は
顎関節内部の関節円板がズレているときにアゴが動いた際、引っかかって音がするためです。
「口が開きにくくなる」原因は顎関節内部の関節円板がズレて関節の動きを妨げているためです。


(クリックで拡大)

画像:http://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/000319.html

顎関節症全体の原因は、
かみ合わせ、ストレス・不安、片側かみ・頬杖をつく・うつぶせ寝等の癖、歯ぎしり・食いしばりなど、
様々な要因が積み重なり、身体の許容量を超えたところで
病気が発症すると考えられています。
(ストレスや不安が関係する理由として、
心理的要因から歯ぎしりや食いしばりをしてしまうことが考えられています。)


ーどんな影響がありますか?

口が開きにくくなるため、当たり前ですが、食べることに支障がでます。
しかし、それ以外にもアゴの関節円板がズレてかみ合わせが悪くなることで、
全身にも影響が出ると考えられています。
例えば、肩周囲の筋肉が緊張したり、頭痛を併発することがあります。

ー改善方法や気をつけることはありますか?

治療としては、徒手的に顎関節の位置を修正する・ストレッチする、
専用のマウスピースを作製し、かみ合わせを変える、薬物を服用するなどがあります。

それ以外にも、顎関節症は日常生活における行動や癖が症状と関係している場合があるため、
自分で気をつけることで症状が軽くなる場合があります。
例えば、「硬い食品を食べることや長時間何かを噛むことは避ける、頬杖をやめる、
仕事中や休息時に上下の歯が接触していることに気付いたら歯を離すようにする、
強い心理的な緊張を感じる環境があれば、それを改善し避ける」などです。


ーありがとうございます。私自身、症状を自覚して10年以上経ちますが
今のところ症状のないときと症状のあるときが8:2くらいの「たまに不便」程度なので
放置してしまっているんですよね…。
せめて、今以上に進行しないように気をつけます!




参考文献
厚生労働省ホームページ: http://kokoro.mhlw.go.jp/column/body002/
「顎関節症治療の指針2018」一般社団法人 日本顎関節学会 作成
「耳展60:4:196-204,2017」西山 暁 著
「日顎誌30:177-186,2018」牧山 康秀 著
「補綴誌,J Jpn Prosthodont Soc, 41:593~603, 1997」中島 一 憲 著