三重県認可の専門学校 厚生労働大臣指定の養成施設

伊勢リハ☆ブログ

正しい姿勢とは

体のことを聞きました
みなさん、こんにちは。
この頃めっきり寒くなってまいりましたね。
寒いと思わず体を丸めてしまう方もいるのでは?
頭ではダメだと分かっていても
つい縮こまってしまうんですよね~~…。

そこで今回は、姿勢について聞きました!


ーまず、良い姿勢とはどんな姿勢ですか?

立位での理想的な姿勢は、横からみると、
耳垂(耳たぶ)-肩峰(肩甲骨で一部飛び出たところ)-大転子(股関節の横で飛び出ている骨)-膝関節前部-外果(がいか:外くるぶし)2-3㎝前部が一直線上にあります。
後ろからみると、外後頭隆起(後頭部の正中にある飛び出ているところ)-椎骨棘突起(いわゆる背骨)-臀裂(お尻の割れ目)-両膝関節の内側の中心-両内果間の中心が一直線上にあります。

姿勢
モデルになってくれた本校学生。少しズレていますね…。

座位での理想的な姿勢は、横からみると耳垂-肩峰-坐骨結節(お尻の後方で飛び出たところ)が一直線上にあります。
臥位(がい:寝た状態)の理想的な姿勢は、背臥位(仰向け)ではアゴが軽く引けている状態、
側臥位(横向き)ではアゴが軽く引け、鼻先とおへそが一直線上にあります。
臥位姿勢は枕によって影響を受けやすいため、枕の高さをしっかりと合わせることが大切です。

ー理想的な側臥位は、ちょっと難易度高いですね…。自分で姿勢をチェックすることはできますか?どこに気をつければ良いですか?

立位の自分でできるチェック方法は、
素足で壁から踵を5-7㎝ほど離して真っすぐ立ち、
後頭部とお尻を壁にぴたっとくっつけて壁と腰の隙間に手を入れます。
理想は壁と腰の隙間に手のひら1枚分がぴったり入る、あるいは手首ぐらいで止まります。
不良な姿勢であると隙間に余裕がありすぎる、
もしくは余裕がほとんどなく途中で手が引っかかるということがあります。

座位の自分でできるチェック箇所としては、
(1)頭やアゴが前に突きでていないか
(2)ねこ背で背中が丸まっていないか
(3)腰が反ったり、丸まったりしていないか
(4)いかり肩やなで肩になっていないか

の4つがあります。
よくみられる不良な姿勢としてはこのようなものがあります。



姿勢は生活上のちょっとした癖や同じ姿勢をとり続けることで変わっていきます。
つまり、不良な姿勢にならないよう予防するには、生活の中で良い姿勢を意識するよう気を付けていくことが大切です。
とはいえ、常に良い姿勢を維持し続けることは難しいです。
1日の中で機会を見つけて何度も正しい姿勢を意識するようにしましょう。
例えば、鏡の前を横切るとき、赤信号を待つとき、通勤電車の中、食事の席に着くときなどです。


その2に続きます!



参考文献
厚生労働省ホームページ:http://kokoro.mhlw.go.jp/ps/tokyo_stretch_02.html
「すまいるVol.63:12,2017」岩渕 達也 著
「“スマホ首”があらゆる不調を引き起こす!30秒ストレッチで簡単改善,2015」鄭 信義 著「正しく理想的な姿勢を取り戻す 姿勢の教科書,2015」竹井 仁 著
「姿勢・動作・歩行分析:26・30-32,2015」畠中 泰彦 著