三重県認可の専門学校 厚生労働大臣指定の養成施設

伊勢リハ☆ブログ

正しい歩き方3

体のことを聞きました
正しい歩き方 その3です。


―では、自分の歩き方のクセに気づくチェックポイントはありますか?

1つは、靴底の減り方で気づくことができます。
みなさん、靴の減り方はどんな感じでしょうか?
靴底の減り方別に歩き方のクセを見分ける方法があります。

(1) 靴のつま先が減る
いわゆる「踏み込み歩き」の人に多い減り方です。
つま先に体重がかかっているので、外反母趾になりやすい歩き方と言われています。
また、靴の甲側につま先に引っかいたような傷がある場合は、
つま先を下げたまま歩いているので、躓きやすくなります。

(2)靴の外側が減る
「O脚」の人に多い減り方。足の外側に重心がかかるので、
脚全体の内側の筋肉が緩み、反対側の外側の筋肉が張ります。
膝や腰を痛めることもあります。

(3) 靴の内側が減る
「X脚」の人に多い減り方。膝が曲がっていたり、猫背で歩くことが多い。
踵と親指の付け根で体重を支えるので、その箇所に胼(たこ)や魚の目ができたり、
腰痛の原因になることもあります。


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理学療法士が行う事として、歩行分析というものがあります。
機械などを使用し、細かく分析する方法もありますが、
多くは観察によって、健常歩行との相違点を把握していきます。
はじめは、大まかに安定性、可動性、左右の対称性、リズム形成などの異常を捉え、
徐々に局所的な観察へと進めていきます。
局所的な観察は、歩行には周期があるのですが、
その層別にどの層でどんな異常がみられるかを把握していきます。
関節の可動域や筋力の評価などに加え、
動作を分析することで、問題点を明確にし、治療プログラムの立案を行っていきます。

ーなるほど、ありがとうございます。


参考文献:
「ぜんぶわかる筋肉・関節の動きとしくみ事典」 川島 敏生 著
「筋骨格系のキネシオロジー原著第2版」 Donald A Neumann 著
「PT・OT必修シリーズ 消っして忘れない運動学要点整理ノート」 福井 勉 著
「理学療法 26巻1号 97-105,2009」 対馬 栄輝 著
「理学療法 29巻7号 735-743,2012」 大塚 功 著