三重県認可の専門学校 厚生労働大臣指定の養成施設

伊勢リハ☆ブログ

足の形とトラブル1~自分の足を知る編~

体のことを聞きました
みなさん、こんにちは♪伊勢リハ広報室です。

今回は、熊谷先生にお答えいただき、体シリーズをお届けします。




ー足の形にもタイプがあると耳にしますが、どんな種類があるのですか?特徴や見分け方を教えてください。

足の形のタイプは、大きく3つに分けることができます。(古代人の観点からみたタイプ)


①ギリシャ人の足②エジプト人の足③ポリネシア人の足
第2趾が最も長く、次いで母趾(足の親指)と第3趾がほぼ同じ長さで、次に第4趾、最後に第5趾の順に短くなっているタイプ。(古代の彫像に見られる)母趾(足の親指)が最も長いのが特徴で、他は順に短くなっていて、最も「変形しやすい」タイプ。(ファラオの彫像に見られる)趾の長さはすべてほぼ同じで、「問題のない」タイプ。
(この「角張った」足は、ゴーギャンの絵画などに見られる)


ータイプによって起こりやすいトラブルは異なるのですか?

まずは、足のトラブルの概要を説明したいと思います。
当然ですが、足はヒトのからだの一部です。自然の状態では、すべての拘束(靴など)からはずれ、自由な状態にあります。

しかし、靴を履いて立ったり歩いたりすると…

窮屈な靴の中で、足にはさまざまな方向から圧力がかかる

長年くり返されるうちに、筋肉や靭帯などが衰える

骨や関節に変形が現れる

と言われています。



タイプ別にみてみると、先ほど示した②エジプト人のタイプが最も変形しやすいと言われています。
母趾(足の親指)が長いため、靴の中で外側への傾斜(外反母趾)が強制されやすくなります。
そのため、歩く時に負荷がかかり、変形しやすいと言われています。


改善策や予防法については「その2」でご紹介します。



参考文献:
カラー版 カパンジー機能解剖学 II 下肢 原著第6版 単行本 A.I.Kapandji
運動器疾患に対するリハビリテーションの実践法 足関節疾患 関節外科 Vol.29 4月増刊号(2010)
特集 靴と足の障害 靴と中・後足部の障害 関節外科 Vol.31 No.1(2012)
診療必須手技:基本手技と診断ピットフォール 足関節、足部 関節外科 Vol.26 4月増刊号(2007)